通常の離乳食を食べてもらえなかったので始めたのがBLWでした。
この記事では、経験者だから書けるBLWの始め方と軌道に乗せるための3つの心得をまとめています。
私と同じように離乳食を食べない赤ちゃんにお悩みのママさんや、BLWに興味があるものの実践している人が周りにいなくて不安な方にぜひ読んでいただきたいです。
そもそもBLWとは?という方はまずこちらから↓
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BLWを始めるには
BLWを始められるサイン
- 一般に消化器官が成熟していると考えられている生後6ヶ月以降
- 食べ物を自分でつかんで口まで運べる
- 椅子や膝の上でもたれずに、頭と体幹をまっすぐにして座れる(親が腰などを支えてあげることは問題ない)
早産だったり発達の状況によって個人差はありますが、一般に生後6ヶ月を過ぎると消化器官が成熟していると考えられています。
月齢はあくまで目安としていただき、特に重要なのは次の2点です。
BLWは、食べ物に興味を抱いて(もしくは家族の真似をしたくて)赤ちゃんが「食べる」という行為を自ら行おうとする離乳法です。
そのため、食べ物へ興味がない段階で親の方から食べ物を握らせたりするのは本来の姿とは言えませんし、おそらく赤ちゃんとしても楽しくないため続かないでしょう。
赤ちゃんが自分の意思で食べ物をつかみ、それを口に運べたら開始できるサインだと思ってください。
おもちゃを口に運ぶのはお得意のはずなので、食べ物に手を伸ばすかどうかがポイントですね。
離乳食開始前の段階から家族の食卓に赤ちゃんも同席させ、家族が食べる姿を見せているとスムーズに進めると思います。
そして、窒息等の危険を回避するために最も重要なのが、まっすぐに座れることです。
一人でおすわりできるという意味ではありません。
椅子に座ってもいいし親の膝の上でも構わないのですが、もたれかかったりぐったりとした姿勢ではなく、頭と体幹がまっすぐになっているということです。
ところで、喉の奥の方を触ったりするとオエッとなると思いますが、それを咽頭反射と言います。
成人の場合、(中略)喉に近い舌の上に指を置くだけで、舌の奥が盛り上がり、指を前に押し出そうとするのが感じられるだろう。このとき同時に気道が閉じられ、食べ物が入るのを防ぐ。しかしこの反射運動は、6か月の赤ちゃんの場合は舌のかなり前で引き起こされる。だから成人よりも簡単に起こるだけでなく、反射の原因となる食べ物が気道からかなり離れていても起こる。6、7か月の赤ちゃんが吐きそうになっているように見えても、喉に詰まらせて危険な状態に陥ることはめったにない。
BLW中に赤ちゃんが咽頭反射によって咳き込んだりむせたりしていると心配に思うかもしれませんが、むしろこれによって危険な状態を回避できたという安全装置のように考えるといいかもしれません。
この咽頭反射が効果的に働くために必要なのが、まっすぐに座るということなのです。
椅子にもたれて座っていたりすると、咽頭反射が起きて食べ物を前に押し出そうとしても口の奥に入っていってしまう恐れがあるからです。
咽頭反射が起こる部位は徐々に口の奥へと移っていくため、早い時期から固形物を口に入れるチャンスがなかった赤ちゃんは、この安全装置を効果的に使うことはないかもしれません。
その意味でも、初期から固形物を口に入れるBLWは理に適っているとも言えます。
用意するもの
基本的に絶対に必要なものというのはありませんが、経験上あった方がスムーズだと思えるものをご紹介します。
長袖のビブ(スリーブビブ)
カビにくいと有名なバンキンスのものを使っていました。
毎日フル活用していましたが確かにカビませんでした!
ビニールタイプのビブはカビることがあるようなのでご注意ください。
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袖口がゴムなのでずれることもないし、汚れが染み込んだり落ちなくなるということもなくて本当に重宝しました。
ベビービョルンのお食事エプロン
ポケットが大きく食べ物をほぼキャッチしてくれる優れものです。
スリーブビブの上からシリコンビブを重ねて使っていました。
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シリコンビブは色んなメーカーから出ていますが、圧倒的にベビービョルンがおススメです!
特に離乳食初期から使える赤ちゃん用のビブとのセット(↑のリンク)の使い勝手がものすごくいいです。
また、ベビービョルンは比較的固めの作りなので、赤ちゃんが掴んだり外したりすることがありません。
柔らかめのビブですと、つけ心地はいいのだとは思いますが、赤ちゃんが自分でつかんで外してしまったり口に入れようとしてしまうこともよくあり、なかなか食べることに集中してもらえません。
BLWが終わり、今は大人ご飯の取り分けをスプーンで食べていますが、いつもこのエプロンを使っています。
(長袖のビブはミートソースなど汚れるメニューの時だけつけています)
バンボ
後々はハイチェアで食べますが、最初は安定して座らせるためにもバンボを使っていました。
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ハイチェアと比べて床からの距離が近いので、汚れる範囲が少なくて済みます。
ベルトとテーブルがついているタイプだったので使いやすくてよかったです。
ただし、足の裏が床につきませんので、食べるときは床に足をつけさせたいと考える場合は向かないでしょう。
ビニールシート、レジャーシート
100円のものでも十分ではありますが、ある程度しっかりしたものを買った方が劣化もせず拭き取りやすかったり洗いやすかったりします。
後々にピクニックなどで使うことも可能です。
手桶
こちらも100円のもので十分です。
手がベタベタに汚れるので、お湯を入れた手桶の中で洗うと楽です。
温かいのが気持ちいのか、赤ちゃんも嬉しそうにしますよ。
BLW実施時の安全策について
BLWは、液体しか飲んでこなかった赤ちゃんがいきなり口に固形物を入れることになりますので、当然誤嚥や窒息の危険があります。
- 食べ物を手でつかめるように赤ちゃんをまっすぐ座らせる。膝の上で食べさせる場合は、赤ちゃんの体を安定させるために必要に応じてあなたの手で支える。ハイチェアで食べさせる場合は、巻いたタオルを赤ちゃんの腰のまわりに置いて安定させる。何かにもたれながら食べるのは危険なので、リクライニングチェア、ベビーカー、チャイルドシートで食べ物を与えない。
- 喉に詰まる可能性がある食べ物は赤ちゃんに与えない。絶対に避けるべきものがあることを理解する(たとえばナッツを丸ごと)。喉に詰まりそうなものは、安全に手づかみできるように工夫する。
- ほかの人が勝手に赤ちゃんの口に食べ物を入れないように注意する。赤ちゃんが自分で口に運べなかったら、安全に口に入れる準備はおそらくまだできていない。幼児やほかの人が「手助け」しないように注意すること!
- 赤ちゃんが食べ物を手づかみしているあいだは、邪魔をしない。急がせたり、気をそらしたりしないー赤ちゃんは安全に食べるには時間がかかる。
- 食べ物のあるところで赤ちゃんをひとりにしない。
BLWを軌道に乗せるための3つの心得
BLWを始めてから離乳食を食べてもらえるようになったので、これで全てハッピー!…とはなりませんでした。
これから始められる方には同じ思いをして欲しくないので、BLWを経て離乳食期を完走した今だからこそ書ける重要な3つの心得をここに記しておきます。
心得その1:赤ちゃんの意思・個性を尊重する
あぽろんしか育ててない新米ママなので説得力はないかもしれませんが、BLWが向いている赤ちゃんというのは自我が強めの赤ちゃんではないかと思います。
もちろん、あぽろんがそうだったからそう思うのです。
結局あぽろんは「食べさせられる」という行為が嫌だったので、自ら食べるBLWを好意的に受け入れたのです。
従来のペースト離乳食を「食べさせてもらう」ことが好きな赤ちゃんももちろんいると思いますので(どちらが優れているということではなく個性だと思います)、BLWのスタイルが合わないこともあるでしょう。
その場合は、無理にBLWを進めなくて良いのではないかと思います。
自ら食べる行為をしない場合は、BLWのスタイルは一旦やめて、従来のスタイルで離乳食を続けるのがベストだと思います。
この時期の赤ちゃんは1ヶ月も経つとものすごく進化しているので、時期を見てまたトライしてみるのもいいと思います。
赤ちゃんがBLWでの食事を拒否した場合は、赤ちゃんの意思を尊重してあげてください。
無理に続けようとしても親子共々ストレスになってしまうと思います。
逆に、BLWがハマりまくった場合(=あぽろん)は、親はひたすら見守るのに徹して、極力手を出さないことが重要です。
これがなかなか難しく、ついつい助けようとしたり、あまりにも長時間なのを気にして急かそうとしたりしてしまっていました。
BLWは赤ちゃんにとって食事の時間ではなく学び(遊び)の時間なので、それを邪魔されたとなると怒るし泣くし大変なことになります。
手を出したくなるのをぐっと堪えることで、その分だけ早く習得してもらえるし、結果的にはスムーズになっていくので頑張りましょう!
これはBLWだけではなくスプーン練習などでも同じですね。
心得その2:汚れることを受け入れる
デメリットにも書いていますが、本当に汚れます。
もう一度書きます。汚れます!!
それまで無菌状態を保ってきたかのようにきれいにきれいにしてきた赤ちゃんなので、食品によるものとはいえ、顔や身体が汚れていくのが正直最初は耐えられませんでした。
部屋が汚れることによる精神的ダメージもかなりきました。
でも、それは受け入れましょう(笑)
どんなに頑張っても汚れます!
できることは、ビニールシートやエプロンで最小限に抑えることのみ!
汚れることを受け入れないと、BLWの時間が苦痛になってしまい、継続するのは難しいと思います。
私も受け入れてからは、よりストレスなく進められたと思います。
どう防ぐかではなく、いかに楽に早く掃除できるかを考えるようにしました。
心得その3:親にとっても学びの時間にする
何度か登場しているフレーズですが、BLWは赤ちゃんにとって食事の時間ではなく学びの時間なので、食事の時間がとても楽しいものになります。
親も同じように「食事の時間」と考えず、食べ物を受け入れていく我が子を観察する時間(=学びの時間)にすると、同じくらい楽しい時間になります。
赤ちゃんが食べ物をどのように掴んで、観察して、口に入れて、出して、それを受け入れていくのか…ものすごく興味深かったです!
私が学んだことの詳細はこちらの記事にまとめています。↓
毎日同じものを与えても、食べ方はどんどん変わっていくので日々の進歩の大きさに感心します。
まとめ
食事を用意するのが大変、後片付けはもっと大変…と嘆いてしまうとBLWが楽しくなくなってしまうので、親子どちらも楽しめる時間にすることを意識しましょう。
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