前回は主にママ目線で、初めての保育園生活について書きました。
はじめての「ほいくえん」
初めてママに連れられて「ほいくえん」に行ったのは、先月の今頃だった。
それまでもたまに行っていた支援センターのようなところだと思っていたが、どうやら様子が違うようだ。
「ほいくえん」には子供がたくさんいるが、その中の誰にもママがいない。
みんなママとお別れして、「せんせい」や同じような子供達と過ごしている。
こういう場所もあるのかと最初は興味深かったが、数日後、また連れて行かれることになった。
ママと離れる寂しさから、思わず泣いてしまった。
ママも悲しそうだった。
でも、泣いてる私を置いて、ママは行ってしまった。
その日から毎日、私は「ほいくえん」に行くことになった。
ママが風邪を引いてからは、パパが連れて行ってくれるようになった。
泣いても状況が変わらないことを悟った私は、泣くのをやめた。
保育園自体は決して恐ろしい場所ではなく、楽しい時間もたくさんある。
みんなで行くお散歩や公園は、パパやママと行くのとは遊び方が全然違う。
家にはないおもちゃで遊ぶこともできる。
今までにしたことがないような工作もさせてもらえる。
ただ、ママもパパもいないというだけだ。
それが今までと最も大きな違いだった。
我慢と不安の5日間
しばらくすると、またママとパパと過ごせる日々が戻ってきた。
パパもお仕事に行かず家にいる。
どうやら世間ではこの期間をゴールデンウィークと言うらしい。
パパとママの二人とべったりと過ごすことができ、本当に幸せを感じていた。
しかし唐突に、また保育園に行く日々が始まる。
しかも、今度はいつもよりずっと遅い時間まで迎えに来てくれなかった。
それも、5日間連続で毎日のことだった。
保育園では、いつもの自分を出すことはできない。
自分の感情を伝えられるほど、心を許せていないからだ。
でも、本当はたくさん思っていることがある。
家に帰ったらパパとママに伝えようと思っているけれど、その頃には忘れてしまっていて結局伝えられない。
我慢していた苦しさだけが残っていて、行き場をなくした感情が爆発するかのように私はひたすら泣き続けるのだった。
最初はそんな私の扱いに困っていたようなママ達だったが、ある時からは受け入れてくれるようになる。
私の中に溜まっていた苦しさが、少しずつ溶けていくようで、久しぶりにぐっすりと眠ることができた。
よく眠ると朝も調子が良い。
これなら保育園も頑張れるかもしれない。
ママと別れる瞬間は、悲しくないと言ったら嘘になるけど、家に帰ったらママに甘えられると思うと今日も一日保育園を頑張ろうと思う。
イヤイヤの理由とパパママに求めること
自分でも分からないのだが、ちょっとしたことでどうしても自分をコントロールできなくなる瞬間がある。
- 自分でやりたいのにやらせてもらえなかった時
- やろうとしたけどできなかった時
- まだしていたいことがあるのに無理やり別のことをさせらる時
- 眠い時・疲れた時
- ママが側にいるのに相手をしてくれない時
どれも保育園に行き始める以前からのことではあったが、保育園に入ってからは、その度合いが強くなったように思う。
特に、自分でやりたいという気持ちはかなり大きくなった。
それまでは、やりたいけれどうまくいかなければすぐにママに頼っていた。
しかし、保育園では自分のことを自分できる子が大勢いる。
先生にもそれを促されるし、みんなができているのだから私もできるようになりたい。
お着替えはその典型であり、何とかして自分の力で着られるようになりたいのに、パパやママは私が少しでもモタつくとすぐに手伝おうとしてくる。
なぜ練習の機会を奪うのか!ママにやって欲しいときはちゃんとそう言っているのだから、こちらから助けを求めていない時は見守っていて欲しい。
※ものすごく時間かかりましたが、お風呂上がりにオムツを履くところからパジャマを着るところまで、細部は手伝いつつほぼ一人でやりきりました
パパとママ目線での補足
あぽろんが言っているように、保育園で得た刺激により、自分でやりたいという欲が高まっているのは感じました。
保育園の中の様子は見れていないので想像ですが、あぽろんは出先や公園等でも周りの様子をかなり注意深く観察して真似したり指摘したりすることがあるので、保育園でのお友達の様子もとても気にしているのではないかと思っています。
あぽろんは負けず嫌いなところもあるので、「自分ができない」ということがとても悔しいのでしょう。
1歳児でもそういう感情があるんだと驚きましたが、伸びるために必要な力でもあるので、その気持ちを大事にして欲しいです。
最後に1つだけ、心に決めたことがあります。
保育園帰りの定番、
の質問はやめようと思いました。
楽しかった?と聞くと「楽しかった」と答えますが、大抵はスルーされるか、「(給食が)美味しかった」という回答ばかりでした。
その答えは夫との会話で判明しました。
保育園帰りのある日、夫が何気なくあぽろんに「友達できた?」と聞いたそうです。
そしたらあぽろんは、
と泣き出したらしいのです。(そんな大変なことがあったなら即時共有して欲しかったが)
夫からその話を聞いて、あぽろんが保育園生活で苦しんでいるのは単に環境変化だけではないのだと悟りました。
親である私達も、自分の親から「学校どうだった?」「友達できた?」なんて聞かれたくないなと思ったのです。
話したいことがあれば自分から言うはず。
聞かれることもプレッシャーになっていたのかもしれません。
とはいえ、あぽろんの口から保育園での様子は聞きたいので、「保育園で何をしたの?」と聞くことにしました。
すると、
と具体的に答えてくれるようになりました。
何のことかわからず翌日先生に聞いてみたら、その日は雨だったのでホールでフラフープを使ってみんなで電車ごっこのようなことをしたらしいです。
保育園で初めての雨の日だったので、ホールでの遊びが新鮮で記憶に残っていたのかもしれません。
この聞き方が正解なのかもわからないですが、いつかあぽろんからお友達の名前が飛び出したり、こちらが聞く前に色々と教えてくれる日がきたらいいなぁと夢見ています。
それではまた!