我が家では、自宅でできるモンテッソーリ教育「おうちモンテ」を実践しています。
教具(モンテッソーリの知育玩具)を購入するのはハードルが高いと思いますが、100円グッズだけで簡単に作れてしまうものがたくさんあるので、今日は我が家で作ったおもちゃを5つご紹介します。
※モンテッソーリ教具を作っているわけではなく、モンテッソーリ教育を自分なりに解釈した上で作った知育玩具なので、「モンテッソーリ風おもちゃ」としています。
モンテッソーリ教育の自己解釈
モンテッソーリ教育とは何か書かれた適切なサイトは多数ありますので、ここでは私の解釈について述べさせていただきます。
色々なモンテッソーリ関連の本を読んでわかったのは、子どもは生まれながらに自分の成長に必要なものを分かっているということです。
ひたすらに口の中にものを入れたい時期、ティッシュを片っ端から出しまくりたい時期、エレベーターのボタンを押したい時期、玄関の鍵を自分で開けたい時期…、それらはいたずらや単なる大人の真似がしたいというだけではなく、その力を伸ばしたい時期だからという考え方です。
モンテッソーリではそういった特定のことに集中する時期を「敏感期」と呼んでいます。
この敏感期に思う存分やりたいことをさせてあげることが成長に繋がるので、親ができるのはそれに適した環境(おもちゃなど)を提供することかなと思いました。
そこで、モンテッソーリの教具とは異なりますが、子どもが興味を示した手の動きなどを楽しめるおもちゃを作ってみたというわけです。(なのでモンテ風と表現しました)
作ってみて分かったのは、幼児の集中力は年齢×1分などと言われていますが、そんなことはないということ。
モンテッソーリの言うように、それぞれの敏感期に適したおもちゃを与えることで、驚くほどの集中力を見せてくれました。
手作りおもちゃ①押し込みポンポン
遊べる目安
ポンポンは口に入るサイズなので、おもちゃを口に入れなくなってから遊ばせてください。あまり早い月齢ですと、まずお口でチェック…となるので要注意です。
指先で押す、押し込むという動作ができるようになったら遊べます。
我が家では1歳半頃、指であれこれ押すのが好きな時期が到来しました。
私が握った手の中にクーピーペンシルを押し込んだりしてきたことがあったので、これはいける!と思って作りました。
他にも、ボタンを押したり粘土に指で穴を開けたりするのが好きだったらハマると思います。
作り方
◆材料◆
- 空のペットボトル(1Lサイズおすすめ)
- カラーポンポン(100円)
- ハサミ
- 防水テープ(100円)
- 器(なんでもOK)
ペットボトルを半分に切り、切り口で怪我をすると危ないので防水テープ(ビニールテープなどでもいいと思います)で補強します。
上半分を下半分のペットボトルに無理やり入れ込んだら容器が完成です。
遊び方
完成したペットボトル容器の口にポンポンを入れてもらうだけです。
ポンポンは散らばると面倒なので、何でもいいので器に入れておくといいと思います。
全部ペットボトルに入ったら、ペットボトルを開けて中身を出せば無限ポンポンの出来上がり!
慣れると一人で開けて出したりできるようになります。
ポンポンはキャンドゥで購入しましたが、ダイソーにもありました。手芸コーナーだと思います。
このポンポンのサイズが絶妙で、少し力をかけて押し込まないとペットボトルの中に入りません。
この押し込む感覚が幼児にとって楽しいらしく、病みつきになるようです。
手作りおもちゃ②開けうつし
遊べる目安
こちらもおもちゃを口に入れなくなってから遊ばせてください。
指先でものを摘めるようになったら遊べます。
また、スプーン練習として遊ぶこともできます(スプーン使う方が難易度高いです)。
器からケース、ケースから器…と繰り返すだけの単純作業なのですが、子供はものすごく集中して楽しみます。
我が家では1歳半の時に初めてやらせましたが、その時は1時間程ひたすらやっていました!
作り方
◆材料◆
- カラーポンポン(100円)
- カラーシール(100円)
- 小分けケース(100円)
- 器(なんでもOK)
- スプーン(なくてもOK)
小分けの仕切りがついたケース(我が家はビーズケースを使用)に、カラーポンポンと合致した色のカラーシールを必要枚数貼るだけ!
ちなみにポンポンをパステル調にしたら同じ色のカラーシールがなかったので、似たような付箋を買ってのりで貼り付けました。
原色のカラーポンポンならよくあるカラーシールでバッチリだと思います。
遊び方
ポンポンが散らばらないように、適当な器に全てのポンポンを入れ、小分けケースの蓋を開けて子供の前に差し出します。
カラーポンポンを同じ色の部分に入れるのだと教えれば、あとはひたすら一人で楽しんでくれます。(誤飲が心配な時期だと思うので目は離さないでください)
慣れてきたら、スプーンを使ってやらせてみると難易度が一気に上がってさらに熱中します。
幼児であっても、簡単なゲームより多少難しいくらいの方が楽しいようです。
手作りおもちゃ③数字のパズル
遊べる目安
マグネットも口に入るサイズなので、おもちゃを口に入れなくなってから遊ばせてください。
シールを剥がしたり、平べったいものをめくったりすることができるようになったら遊べます。
ブロック落としやパズルなど、形を見て合わせることが楽しめる時期に適していると思います。
我が家では1歳8ヶ月のときに作って遊ばせました。
作り方
◆材料◆
- 数字のマグネット(100円)
- ホワイトボード(100円でもありますが我が家は300円のものです)
- マスキングテープ
- ハサミ
数字のマグネットは、キャンドゥで購入しました。数字本体が柔らかいマグネット素材です。
ダイソーにはプラスチックの数字の中にマグネットが埋め込んであるタイプのものも売っています(こちらはマグネットが簡単に取れてしまうので接着剤で補強するなどの対策を取った方が良さそうです)。
ホワイトボードはダイソーで300円商品を購入しました。100円のものはひとまわり小さいサイズでありました。
マスキングテープに数字のマグネットを乗せ、ひとまわり大きいサイズで切り取ります。
※「10」は1と0をマスキングテープでくっつけて作りました。
それをホワイトボードに貼れば完成!
遊び方
数字の形のマスキングテープの上に数字のマグネットを乗せていく遊びです。
数字を読み上げながら、マスキングテープの上から剥がしていくという遊び方もできます。
あぽろんはこれで数字の読み方や順番を覚えました。
応用編として、数字の下にカラーシールなどを同じ数だけ貼っていったりすると、数の概念も教えられるかな、と思っています。(まだ実践できていません…)
手作りおもちゃ④ストローさし
遊べる目安
こちらは飲み込めるサイズではないので他のおもちゃよりも誤飲の心配なく遊べます。
鍵穴や小さな穴にものを入れたがったりする時期におすすめです。
ブロック落としのように入れるだけではなく、狙いを定めて適切な力をかけて押していく必要があるので(強すぎるとストローが折れます)、手に持ったもののコントロールがある程度つくようになったら遊べます。
鉄琴や木琴などのバチを使うおもちゃで遊べるお子さんでしたら上手にできると思います。
逆にいうと、このおもちゃで遊ぶと、バチで叩くおもちゃも上達します。
我が家では1歳5ヶ月の時にこのおもちゃで遊ばせていましたが、もっと早くてもよかったかなと思っています(すぐクリアしてしまったので)。
作り方
◆材料◆
- 木製お皿立て(100円)
- タピオカ用ストロー(100円)
ダイソーのお皿立ての棒とタピオカストローがシンデレラフィットなんです!
少しキツめのところがあるくらいぴったり!
緩めだとさした時ストローがストンと落ちてしまうと思うので、このぴったりサイズがポイントです。
おもちゃを作る時期を早められなかった理由として、木製のお皿立てがなかなか見つけられなかったというのがあります。
お皿売り場ではなくキッチン道具売り場にありましたので探してみてください(お店によっても違うとは思いますが…)。
遊び方
ストローをさすだけ!(もはや作っていない笑)
しっかりと奥まで自分で差し込む感覚がとても楽しそうです。
ストローの先端(差し込む側)を持つと難易度が下がり、ストローのお尻の方を持つと難易度が上がります。
お子さんの様子を見て、持つ位置をアドバイスしてあげてくださいね。
タピオカストローは短く切ってペットボトルに入れるという遊びも「ぽっとん落とし」としてオススメです。
ペットボトルの口の方がお皿立てよりも大きいので難易度が下がります。
この遊びは我が家では1歳2ヶ月の頃に遊んでいました。
ストローを切ると切り口が鋭利で危ないので(あぽろんは顔を切ってしまいました…反省です)、テープ等で補強することをおすすめします。
手作りおもちゃ⑤ビーズ入れ
遊べる目安
ビーズは今回ご紹介するおもちゃの中でダントツ小さいので特に注意が必要です。おもちゃを口に入れなくなってから遊ばせてください。
小さなものを摘めるようになったら遊べます。
我が家では1歳9ヶ月の時、幼児教室の体験で初めてビーズを触り気に入ったので作りました。
それまではこんなに小さいものはまだ早いと思っていましたが、一度も口に入れずに過ごせたので思い切って解禁しました。とはいえ、絶対に目を離さないようにしてください。
作り方
◆材料◆
- ビーズ(100円)
- 小分けケース(100円)
- 器(なんでもOK)
ビーズを器に入れて子供に渡し、一粒ずつビーズを小分けケースの各スペースに入れてもらう。
遊び方
上記に書いた通り、小分けケースにひたすらつまんで入れていったり、逆にケースから器に戻したりを繰り返します。
カラーポンポンを使った開けうつしのように、スプーンを使うとまた難易度が上がって楽しめます(その場合はビーズを床にこぼしやすいのでご注意ください)。
1つの仕切りに1つずつ入れるだけでなく、だんだんと子供自身が遊び方を考えたりもします。
形や色で仕分けしたり、小分けケースのどの位置に入れるかなども独自のルールを設けて遊んでいたりと、想像力も養えそうです。
番外編 靴置きガイド
おもちゃではないので番外編としましたが、靴置きガイドも簡単にできるオススメの知育です。
モンテッソーリ教育では、小さいうちから靴を揃えるように教えているそうです。
おもちゃに定位置があるように、靴もちゃんと定位置に置けるようになるといいですよね。
靴を揃える習慣を早めにつけさせると、大きくなってからも困ることがなさそうです。
ちなみあぽろんは、この靴置きガイドのおかげで、ちゃんと靴を揃えて置けるようになりました。
作り方
◆材料◆
- 折り紙(100円)
- 防水テープ(100円)
- ハサミ
折り紙を靴の形に切り、防水テープで玄関に貼り付けるだけです。
防水テープなら汚れても簡単に拭き取れるのでよかったです。
左右で色を変えたのは、これを作った当時の靴の中敷が左右で色が分かれていたためです。
今は中敷の色が同じ靴を履いていますが、ちゃんと左右理解しているみたいです。
売っているものだとこんな感じのものがあります↓
絵本付きだとより理解しやすそうですね↓
靴置きガイドのほか、「靴置きマーク」「靴置きシール」「靴置きステッカー」などなど色々な言い方があるようです。
まとめ
お子さんが気に入りそうなおもちゃはありましたか?
どれも作るというかほぼ材料買うだけみたいなおもちゃなので、ぜひお試しください!
高いおもちゃではなくても夢中になって遊んだりすることもあるので、おもちゃは値段じゃないなぁとつくづく思います。
手作りおもちゃは作るのも楽しいし(大した工作は一切やっていませんが笑)、気軽に捨てられるし(またすぐ作れるし)、オススメです。
ただし、市販品と違ってリスク管理を自身で行う必要があります。
手作りおもちゃの注意点についてもぜひご覧ください。